原題:Heat
1995年(米) 上映:2h51
監督:マイケル・マン
脚本:マイケル・マン
出演:ロバート・デ・ニーロ/アル・パチーノ/ヴァル・キルマー/ジョン・ボイト/トム・サイズモア/他

危険を感じたら30秒で逃げ去ることをモットーとした冷酷無比の犯罪組織のボスと、仕事に打ち込むあまり3度目の結婚もままならないロサンゼルス市警強盗・殺人課のスゴ腕刑事が熱い戦いを繰り広げる。犯罪組織のボス、ニール・マッコーリーと仲間達は白昼、多額の有価証券を積んだ装甲輸送車を襲撃。計画は成功したかのように見えたが、ロス市警のビンセントは針の穴のような手掛かりからニール一味が犯人であるとを割り出す。同じ頃、ニールは銀行強盗の襲撃を計画。彼の動きを察知したビンセントは、現場周辺を包囲するがニールに気づかれてチャンスを逃がし、ニールの逮捕に執念を燃やしていく・・・。

出演している俳優陣は結構豪華でクセ者揃いなのに、演出が平凡でドラマに起伏と厚みがなく、ダレた展開にはイライラしっぱなしです。

アカデミー俳優を2人起用する難しさが出てるような気がします。どちらにも主人公としてスポットを絞れなかったせいか、中途半端な感じがしました。

そもそもR・デ・ニーロとA・パチーノの共演シーンで、二人がひとつのフレームに入らないというのが不自然すぎます。これはスケジュールの関係等で同時撮影が物理的に不可能だったため、2人のシーンは別々に撮って後から編集したんだそうです。しかし、後から二人をデジタル合成するなりして欲しかったです。

「映画史に残る12分間の銃撃戦」というのも、ただドンドンパチパチ弾丸をばらまくだけで、特に見せ場があるわけでもありません。そもそも、このシーンの必要性をあまり感じません。本来ならばこの銃撃戦がクライマックスとなるべきなのに、そうはなっていないために、その後の展開が非常にだるく感じました。

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