原題:WithIN (a.k.a. The Cavern)
2005年(米) 上映:1h21
監督:オラントゥンデ・オスサンミ
脚本:オラントゥンデ・オスサンミ
出演:シビル・テムチェン/オギー・ダーハム/ムスタファ・シャイカー/他

中央アジアの広大な砂漠キジルクム。カザフスタン側からこの地に入った男女8人が目指すのは、闇に閉ざされた未知の空間、巨大洞穴だ。ケーヴィング(洞窟探検)技術に習熟した彼らは、数十メートルはある縦穴を垂直下降、続いて横穴へと侵入する。しかし、好奇心に満ちた冒険は、ガイドの一人が何者かに惨殺されたことで急変、パニックに陥った一行は出発地点の縦穴へと走り戻るが、そこに待ち受けていたのは、さらに想像を絶する地獄の宣告だった! 地上で待機していたブラッドの死。洞穴入り口を覆う岩。もはや横穴が地上に通じていると信じるしかない残り6人は、恐怖に押しつぶされそうになりながら暗黒の迷路を前進するのだが・・・。

どちらが先か不明ですが『ディセント』('05) 同様、洞窟が舞台で内容も途中までほとんど同じのDVD作品です。実は、原題が「The Cave」である『地獄の変異』('05) と勘違いして観てしまいました(販売会社の思うつぼ!)。

本作は低予算ながらも、手持ちカメラによる撮影で「リアルさ」を演出している点と懐中電灯だけの暗めな画面で洞窟の圧迫感を演出している等の工夫をする着眼点は評価できます。

ただ、残念ながらストーリーがあまりにスカスカで、暗闇→みんなでギャーギャー大騒ぎ→犠牲者が出る→また暗闇、というパターンがひたすら繰り返される内容は途中で飽きました。また、手持ちカメラの映像は難アリで、一行が逃げている時は何が映っているのか判らないことが何度かありました。ただ真っ黒な画面を何秒も見せられるのもどうかと。

ラストは強烈なインパクトを残すことは確かですが、種明かし自体が蛇足だし、「何者か」のリアリティなさ過ぎです。

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