原題：Lady in the Water
2006年(米) 上映：1h49
監督：Ｍ・ナイト・シャマラン
脚本：Ｍ・ナイト・シャマラン
出演：ポール・ジアマッティ／ブライス・ダラス・ハワード／フレディ・ロドリゲス／ジェフリー・ライト／ボブ・バラバン／Ｍ・ナイト・シャマラン／他
ごく普通のアパート「コーブ・アパート」の管理人クリーブランド・ヒープは、廊下の掃除や電球の交換をするだけの単調な毎日を送っていた。ところがある晩、中庭のプールでストーリーと名乗る謎めいた女性と遭遇する。彼女は水の精「ナーフ」という存在で、「青い世界」からある目的のために人間界にやって来たという。やがて、クリーブランドは韓国系親子が語るおとぎ話をヒントに謎を紐解き始める。そんな中、ストーリーが「青い世界」へ戻ることを阻止しようとする恐ろしい怪物が現われる。クリーブランドは住民たちの協力を得て謎解きを進めながら、ストーリーが無事に戻れるよう懸命に奔走するのだが・・・。
これまでのシャマラン監督作品はそれなりに楽しめましたが、本作はダメでした。話があまりに行き当たりばったりなご都合主義なのに加え、シャマラン監督の自己満足度が高すぎて好きになれません。
過去のシャマラン監督作品は、それまでにもあった題材への斬新なアプローチが魅力で、最後の「種明かし」が醍醐味でしたが、本作は拍子抜けしてしまうほどあっさり終わってしまいました。しかも観客は作品を通じて置き去りです。
本作はシャマラン監督が自分の子供のために即興で作ったベッドタイム・ストーリーが元ネタとのこと。それで単純＆強引な展開は理解出来ますが、映画にするのであればもう少しエンターテインメントとして仕上げて欲しかったです。
それにしても、本作のシャマラン監督の自己満足な演出には少々イヤな気分にさせられました。これまでの作品では脇役程度だった監督が準主役級キャラを演じていたり（しかもその役柄が・・・）、最近の映画に批判的な映画評論家の末路、等々、ちょっと目に余る気がします。
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