原題:Donnie Brasco
1997年(米) 上映:2h06
監督:マイク・ニューウェル
脚本:ポール・アタナシオ/ジョセフ・D・ピストーネ(原作)
出演:ジョニー・デップ/アル・パチーノ/マイケル・マドセン/ブルーノ・カービー/ジェームズ・ルッソ/アン・ヘッシュ/他

1970年代後半のニューヨーク、ブルックリン。FBI捜査官ジョー・ピストーネはドニー・ブラスコの名でマフィアに潜入し、囮捜査をすることを命じられる。ドニーは、ソニー・ブラックを幹部とする組織に所属するサエない中年マフィアのレフティ・ルギエーロに近づく。レフティは忠実に仕事をこなすものの運が無く、幹部への昇進とは無縁だった。上納金のやりくりに四苦八苦する日々を送るレフティは、聡明で行動力にあふれたドニーを部下にして、諦めていた幹部になる夢を再び抱く。彼はドニーを幹部に紹介したり、マフィアの掟を教えたりと親身に世話を焼くうちに、兄弟分を超えた愛情をドニーに感じるようになる。そんなレフティを足掛かりに、ドニーは証拠となる盗聴テープをFBIに渡して捜査を着実に進めていた。だが、ドニーもレフティと行動を共にするうちにマフィアとFBIの垣根を超えた友情を彼に感じていく・・・。

あまり期待していなかったんですが、これが意外に面白かったです。

主人公のジョーはかなり丹念に描かれていて、マフィアの中にいる時の緊張感と家に帰って子供達の前に出ている時のなんだかアットホームな雰囲気を演じ分ける、J・デップの演技力が光っています。唯一ケチを付けるとしたら、彼は「父親」が似合いません。

A・パチーノも相変わらず良いです。うだつの上がらない、チンピラから脱することができないレフティを見事に演じきっています。

しかし、何と言ってもこの話が実話に基づいているのがスゴイです。原作者でもあるジョー・ピストーネ(現在は違う名前で生活しているらしい)の首には未だに50万ドルの賞金がかけられているそうです。劇場公開されていた頃、その本人がインタビューに応じていました。いくら顔を隠しているとはいえ、そんなことして大丈夫なんでしょうか。

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フェイク