原題:Blow
2001年(米) 上映:2h03
監督:テッド・デミ
脚本:デビッド・マッケンナ/ニック・カサヴェテス/ブルース・ポーター(原作)
出演:ジョニー・デップ/ペネロペ・クルス/ジョルディ・モリャ/フランカ・ポテンテ/レイチェル・グリフィス/レイ・リオッタ/他
 
1950年代、マサチューセッツのウェイスマスに生まれたジョージ・ユングは幼い頃に父フレッドの小さな会社が倒産し、貧乏暮らしを強いられた。母親は何度も家出を繰り返す家庭だった。働くだけ働いて、結局貧乏生活。「良いときも悪いときもある、それが人生だ、金は幻のようなものだ」、こう父は語ってきかせるわけだが、ジョージは思った。こんな生活はイヤだ、金が欲しい、いい生活がしたい。父の言葉を噛しめるには、何十年もたってからの事となる。やがて、ヒッピー文化が花開いた1960年代、ジョージのブロウ的人生の始まりはカリフォルニアに幼なじみのトゥナと移り住んだことから始まる。そこで二人はマリファナの小売りに手を染め、ジョージはすぐさまその商売の才能を開花させるのだった・・・。

ドラッグを扱った実話に基づく作品ですが、物語自体は暗くなることなく、淡々と進んでいき飽きさせません。とにかくテンポはいいです。

ただ、P・クルスが目的で観るとがっかりします(私もその一人)。J・デップのファンは是非どうぞ。

結局、因果応報というか、悪いことをしても報われないというのがメッセージなのでしょうが、作品自体からはあまりそういうものは感じられなかったです。

主人公のG・ユング本人が麻薬の売買していたことについて、その結果(家族を失った等々)について悔やんでも、そういう行為を行ったこと自体は反省しているように思えなかったからかも知れません。むしろR・リオッタ扮する彼の父親に悲哀を感じました。

全然老けて見えないラストのJ・デップのメイクは難ありですね。

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