原題：Species II
1998年(米) 上映：1h32
監督：ピーター・メダック
脚本：クリス・ブランカト
出演：ナターシャ・ヘンストリッジ／マイケル・マドセン／マージ・ヘルゲンバーガー／ジャスティン・ラザード／ミケルティ・ウィリアムソン／他
アメリカの火星探索船エクスカージョン号はパトリック、デニス、アンを乗せ、見事火星に着陸を成功させたが、帰還しようとした矢先に地球との交信が3分間途絶える。だが、その後何事も無かったように探索船は無事地球に帰還する。一方、分子生物学者ベイカー博士の研究所では、3年前の惨劇の張本人シルが、宇宙からのスピーシーズ襲来対策のクローン生物イヴとして蘇生されていた。イヴは異性との接触を厳禁することで増殖本能を抑え、人間の心を植え付けられた安全な新種という触れ込みだったが、自分と同じ種の異性が近付いたら本能的に反応してしまうという危険性を内包していた。そんなイヴに呼応し、雄の新種が地球に密かにやってきていた。火星探査のヒーロー、パトリックとして・・・。
前作で生き残った人物が出演した、「正統」な続編となっています。しかし、せっかく同じ登場人物がいるのに特にそれを活かした部分があるわけではなく、ストーリーも直接の関連性はありません(前作ラストでスピーシーズに犯された鼠は？)。
全体的な雰囲気も前作にも増してチープ。前作もかなり安っぽさはあったものの、それをエイリアン役のN・ヘンストリッジの魅力でカバーしている部分があり、それなりに面白かったです。本作でも彼女も相変わらず美しいんですが、物語の焦点がもう一方のエイリアンに行ってしまい、イマイチ出番が少ないのが残念。
基本的なストーリーが「エイリアン同士の交配」となっているためか、エロ・シーンがやたらに多く、そこから展開されるグロ・シーンも豊富で、マニア路線全開といった感じです。
クライマックスの戦いも、何だかよくわからないまま終わってしまい、せっかくのエイリアン・デザインが全然活かされていません。取って付けたようなラストも前作そっくりで、思わず苦笑。
●関連作品●
『スピーシーズ』('95)
『スピーシーズ３／禁断の種』('04)
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