原題：Spider-Man 3
2007年（米） 上映：2h19
監督：サム・ライミ
脚本：アルヴィン・サージェント／スタン・リー（原作）／スティーブ・ディッコ（原作）
出演：トビー・マグワイア／キルステン・ダンスト／ジェームズ・フランコ／トーマス・ヘイデン・チャーチ／トファー・グレイス／ブライス・ダラス・ハワード／ジェームズ・クロムウェル／他
スパイダーマンはいまやニューヨークの市民から絶大な信頼と賞賛を集めるヒーローとなり、恋人ＭＪへのプロポーズも決意し、順風満帆のピーター・パーカー。ところがＭＪのほうは出演した舞台が酷評され気分はどん底。そんなある日、謎の黒い液状生命体がスパイダーマンに取り憑き、そのスーツを黒く染め上げる。黒いスパイダーマンの戦闘能力は、なぜかこれまでよりも格段に高まっていた。しかし同時に、ピーターの心にもある変化が生じていた。そんなスパイダーマンの前に現れる３人の敵。ピーターの伯父ベンを殺害した犯人“サンドマン”、死んだ父の復讐に燃え「ニュー・ゴブリン」と化したハリー、そしてピーターへの激しいライバル心から黒い生命体に支配されついには最凶の敵「ヴェノム」となってしまった同僚カメラマンのエディ。三者三様のスーパーパワーを備えた彼らは、自らの内なる悪に苦悩するスパイダーマンに容赦なく襲いかかるのだった。
シリーズ第3作。エンターテイメントということではそれなりに楽しめましたが（特にピーターが「ダークサイド」に落ちた辺りは爆笑）、前2作品の焼き直しという感は否めず、比較すると物足りませんでした。
何よりも色々と詰め込み過ぎで、ストーリーが拡散してしまい、小粒なエピソード(キラリと光る楽しいものがいくつかあります)を集めたような広く浅い内容になってしまっています。
サンドマンもヴェノムも(ついでにニュー・ゴブリンも)ビジュアル的にはいいんですが、物語全体から見た際の関連性というか必然性が薄いです。特にオマケのようなヴェノムの扱いが勿体ない！
広げた大風呂敷をどう処理するのかと思ったら、何だか安易な友情パワーには閉口しました。
やはりスパイダーマンは変にメッセージを持たせるより、前2作のように娯楽に徹してなんぼです。
●関連作品●
『スパイダーマン』('02)
『スパイダーマン２』('04)
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