原題：Hannibal Rising
2007年(仏／英／米) 上映1h57
監督：ピーター・ウェーバー
脚本：トマス・ハリス（／原作）
出演：ギャスパー・ウリエル／コン・リー／リス・エヴァンス／ケビン・マクキッド／スティーブン・ウォーターズ／他
1944年のリトアニア。戦禍で両親を亡くしたハンニバル少年は、幼い妹ミーシャと2人で山小屋に隠れ住んでいた。ある日、残忍な逃亡兵グループが山小屋を乗っ取り、か弱いミーシャは彼らに殺されてしまう。その後、心を閉ざしたまま孤児院で成長したハンニバルは、やがて脱走し唯一の親類を求めてパリの叔父のもとへと向かう。しかし、すでに叔父はこの世を去り、未亡人の日本人女性レディ・ムラサキが、ハンニバルを温かく迎える。ハンニバルは彼女のもとで高度な教育を受けると共に、次第に心の奥底に封印されていた復讐の情念を目覚めさせていくのだった・・・。
作品全体としての完成度が高く、一つの復習劇として観た場合、目新しさはないものの、それなりに楽しめます。
原作の出来を考えるとかなり頑張りました。
G・ウリエルは不気味な青年を嬉々として演じていますし、G・リーのアジア人離れした美しさは相変わらず。
ただ本作の最大の難点は、「レクター・シリーズ」の一つである必然性が全くないところです。これまでの作品とはジャンルが異なるし、内容が割と単純。共通点はレクターというキャラぐらいです。
まぁ、これは映画作品がどうというよりも、そもそも原作に言えることなのですが。
●関連作品●
『羊たちの沈黙』('91)
『レッド・ドラゴン』('02)
『レッド・ドラゴン／レクター博士の沈黙』('86)
☆"@ the Movies" 「レクター三部作」特集☆
"@ the Movies"
http://www.asahi-net.or.jp/~rn6d-hnd/
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