原題：Rocky Balboa
2006年（米） 上映：1h43
監督：シルベスター・スタローン
脚本：シルベスター・スタローン
出演：シルベスター・スタローン／バート・ヤング／アントニオ・ターヴァー／ジェラルディン・ヒューズ／マイロ・ヴェンティミグリア／他
ボクシング界のかつてのヒーロー、ロッキー・バルボアも今では引退し、地元フィラデルフィアで小さなイタリアン・レストラン「エイドリアンズ」を経営していた。妻エイドリアンは既に他界し、息子のロバートは有名人の父に反発して家を出ていった。もはやかつての栄光とエイドリアンとの思い出にすがって生きるのみだったロッキー。だがやがて、そんな心の喪失感を埋めようと再びボクシングを始めたロッキーは、次第にかつての情熱を取り戻していく。一方、無敵の現役ヘビー級チャンピオン、ディクソンは対戦相手に恵まれず、マッチメイクに苦しんでいた陣営は、伝説の王者ロッキーとのエキシビジョン・マッチというイベントを企画する。降って湧いた現役最強ボクサーとの対戦というオファーに対し、ロッキーはある決意を秘めこれを受けて立つのだった・・・。
最初に制作話を知った時は、なぜ今更ロッキー？と懐疑的でしたが、予想外に大満足な作品でした。シリーズのファンは勿論のこと、特に第1作・第2作あたりまでは良かったのに作品を重ねる度に出来が悪くなると嘆いていた方は必見です。
シリーズ5作品の引用が台詞やフラッシュバックでいくつか登場するので、一応過去作品の知識はあった方が良いですが、逆にその辺の解説が必要なら観なくてもいいかもしれません。
本作は人間ドラマが中心という意味でシリーズでは異色で、(第5作が酷かっただけに)ロッキーというキャラにS・スタローンがきちんとケジメを付けようと本当に丁寧に作ったなという印象です。シリーズでお約束のトレーニングのシーンや試合もおまけのようなものです。
シリーズ完結に相応しいラスト・シーンでした。
●関連作品●
『ロッキー』('76)
『ロッキー２』('78)
『ロッキー３』('82)
『ロッキー４／炎の友情』('85)
『ロッキー５／最後のドラマ』('90)
"@ the Movies"
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