原題:Smokin' Aces
2006年(米) 上映:1h49
監督:ジョー・カーナハン
脚本:ジョー・カーナハン
出演:ベン・アフレック/アンディ・ガルシア/ジェイミー・ピヴェン/レイ・リオッタ/アリシア・キーズ/コモン/他

マフィア「コーザ・ノストラ」のボス、スパラッザの邸宅に張り込んでいたFBI捜査官のメスナーとカラザーズは、スパラッザがイズラエルという男を殺すためにスウェーデンから暗殺者を雇い、イズラエルの心臓に100万ドルの賞金をかけた、という内容の電話盗聴に成功する。一方、標的となってしまったラスベガスの人気マジシャン、バディ・イズラエル、通称「エース」。彼はスパラッザらギャングたちに気に入られて以来、裏社会に足を踏み入れるも強引な振る舞いで裏社会全体に混乱をもたらし、FBIに目を付けられるハメに。さらにはスパラッザの容疑の証言を得るために司法取引を持ちかけられ、その決断を迫られていた。そんな中、エースの心臓に100万ドルの賞金がかけられた噂はたちまち広がり、世界中の暗殺者たちが続々エースの籠もるタホ湖のホテルに集まってくる。また、エースの弁護士から依頼を受けた保釈保証人デュプリーらがエースを連れ戻しに、そしてメスナーとカラザーズはエースを保護するため、現場へ急行するのだが・・・。

予告編を観た限りではノリと勢い重視な頭悪めの作品と思いきや、話は単純ながらも、内容はそれなりに練られて観応えがありました。

登場人物はどれもクセ者ばかりで、特に暗殺者達は豪快な輩ばかりですが、作品全体のトーンは割とシリアス。
個人的には本作がデビュー作となるジョージア役のA・キーズが気に入りましたが、意外と出番が少なくて残念。

ギャグで笑わせるよりもセリフの「間」や細かいディテールでニヤリとさせられる人物同士のやり取りと、とにかくテンポが良く爽快なアクション・シーンのメリハリがいいバランスでした。
ちょっとキツめ(バイオレンス度高め)のブラックなユーモアを楽しめるかがポイントです。

最後はどう収集を付けるのかと考えていたら、アクション映画にありがちな安直な結末に走らなかったのは好感が持てました。

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■DVD■
スモーキン・エース