原題:300
2006年(米) 上映:1h57
監督:ザック・スナイダー
脚本:ザック・スナイダー/マイケル・B・ゴードン/カート・ジョンスタッド/フランク・ミラー(原作)/リン・ヴァーリー(原作)
出演:ジェラルド・バトラー/レナ・へディ/デビッド・ウェンハム/ドミニク・ウェスト/ミヒャエル・ファスベンダー/他

紀元前480年、それまで千もの国々を征服してきた大帝国ペルシアはスパルタを次なる標的に定め、ペルシア大王クセルクセスに服従の証を立てるよう迫ってきた。これに対し、戦士の国スパルタの王レオニダスはその要求を一蹴、100万の軍勢を持つペルシアと戦うことを決意する。そして、レオニダスのもとには強靱な300人の精鋭が集結するのだった。さらにアルカディア軍などの援軍も得たレオニダスは、海岸線に連なる狭い山道のホット・ゲートに敵を誘い込む作戦を掲げ、300人の勇士と共に立ちはだかる。やがて、ペルシアの大軍が現われ、熾烈極まる死闘が始まった。圧倒的に不利と思われたスパルタ軍は怒濤の攻撃で敵軍を粉砕し、緒戦となる一日目は勝利を収めるのだが・・・。

F・ミラーのグラフィック・ノベルの映画化作品。
「北斗の拳」ではありませんが、漢と書いて「おとこ」と読む者達の熱い話です。

本作はヘロドトスの「歴史」にも記されている「テルモピュライの戦い」が題材ですが、歴史ものを期待して観ると肩透かしを食らいます。原作がグラフィック・ノベル(要は漫画)であることからも想像出来る通り、カッコ良さが最重要で歴史的な正確性は二の次です。

本作はあくまで、敬愛するスパルタ王レオニダスやテルモピュライの戦いについて、唯一の生き残りであるディリオスによるスパルタの戦士達への「語り」がそのまま映像化されている点がポイントです。だからモンスター級の怪人や不死軍団もありだし、スパルタ戦士は文句なしにカッコ良く描かれているのです。

血が飛び散ったり首が飛んだりといったバイオレンス度高めのシーンが多いですが、映像がマンガっぽくデジタル処理されているため、あまり気になりませんでした。

特に戦闘シーンはスパルタ戦士がザクザクと敵をなぎ倒していく様は、むしろ「三国無双」のようなゲーム感覚に近い爽快感があります。

"@ the Movies"
http://www.asahi-net.or.jp/~rn6d-hnd/
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