原題：Deja Vu
2006年（米） 上映：2h07
監督：トニー・スコット
脚本：テリー・ロッシオ／ビル・マーシリイ
出演：デンゼル・ワシントン／ポーラ・パットン／ヴァル・キルマー／ジム・カヴィーゼル／アダム・ゴールドバーグ／他
543名もの犠牲者を出した凄惨なフェリー爆破事件が発生する。捜査を開始したATF捜査官ダグ・カーリンは、その的確な捜査能力を買われ、FBIの特別捜査班への協力を要請される。彼は政府が極秘に開発した「タイム・ウィンドウ」と呼ばれる映像装置を見せられる。それは、過去の特定のエリアを自由に見ることが出来る驚くべき監視システムだった。ただし、この装置には現在から「4日と6時間前」の映像をリアルタイムで再生することしかできなかった。事件に関係ある場所を確実にスキャンするためにダグの判断力が求められたのだ。そして、事件直後に遺体が発見された女性クレアが鍵を握っていると確信したダグは、この装置で彼女の自宅を映し出し、4日と6時間前の生きていた彼女を目にするのだが・・・。
予告編を観た時から興味を惹かれ、D・ワシントン主演ということで期待した通り、なかなか面白かったです。
タイムトラベルというSF的要素と犯罪サスペンスのドラマが上手く絡み合った設定とストーリー展開は良く練られていて観応えがありました。T・スコット監督の作風ともマッチしていると思います。
一言で表現すると『メメント』('00) ＋『マイノリティ・リポート』('02) です。
D・ワシントンはやっぱり絵になります。特に長台詞のシーン様になっていました。
逆にV・キルマーはどうしちゃったの？と聞きたくなるほど普通のおっさんになってしまいました。
タイムパラドックスを扱った作品の常ですが、本作も途中でちょっと立ち止まって頭を整理したくなりました。
「未来に行われる過去の変更は既に現在に反映されている」というのがミソです（ん？これだとパラドックスにならないか？）。
一見上手くまとまったようなラストもそう考えると・・・頭が混乱しそうです。
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