原題:The Bourne Ultimatum
2007年(米) 上映:1h55
監督:ポール・グリーングラス
脚本:トニー・ギルロイ/スコット・Z・バーンズ/ジョージ・ノルフィ/ロバート・ラドラム(原作)
出演:マット・デイモン/ジュリア・スタイルズ/デビッド・ストラザーン/スコット・グレン/パディ・コンシダイン/エドガー・ラミレス/ジョーイ・アンサー/コリン・スティントン/アルバート・フィニー/ジョーン・アレン/トム・ギャロップ/コーリイ・ジョンソン/ダニエル・ブリュール/他

★アカデミー賞★ 編集賞、音響編集賞、音響賞

CIAの極秘計画「トレッドストーン」によって過去の記憶を消され、究極の暗殺者にされたジェイソン・ボーン。彼はその過去の断片を辿りながら、全てを明らかにしようと奔走していた。そんなある日、イギリスの大手新聞ガーディアンにボーンの記事が載る。その担当記者ロスが、CIAの内部告発に基づいて、トレッドストーンのアップグレードとなる「ブラックブライアー」という計画に関する取材を進めていたのだった。ロンドン支局からその情報を聞いたニューヨークのCIA対テロ極秘調査局長ヴォーゼンは、ただちに現地要員へロスの監視と尾行を指示。また同じ頃、この新聞を目にしたボーンもロンドンへ飛び、監視を巧みにかわしながらロスと接触するのだが・・・。

シリーズ第3作目にして完結編。

3作目で変に複雑になったりスケールアップして空回りする3部作が多い中、本作は期待を裏切らない、とても良い出来でした。

極力無駄を排して、とにかく展開が速く、冒頭から休みなくどんどん話が進んでいきます。前2作同様、徹底的にリアルな臨場感にこだわったアクションには緊張しっぱなしでした。

オープニングからいきなり本題に突入するので、前作を復習しておくことをお勧めします。

前作とのつなげ方は非常に上手い!前作のラストシーンが公開直前に追加された(元々はネスキーの娘への懺悔で終わるはずだった)ことを考えると、なおさら良く考えたものだと感心します。

そして最後までハイテンションのまま突っ走ります。

1作目のファーストシーンとリンクするラストシーンは「物語の完結」と「再生」が表現されていて最高でした。

本シリーズは3作品の集合体というよりも、全体で一つの話になっているので、改めて3作品を通して観てみたいですね。

●関連作品●
『ボーン・アイデンティティー』('02)
『ボーン・スプレマシー』('04)



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■DVD■
ボーン・アルティメイタム