原題：The Terry Fox Story
1983年（加／米） 上映：1h36
監督：ラルフ・L・トーマス
脚本：ジョン・カストナー／ローズ・カストナー／ハワード・ヒューム
出演：ロバート・デュバル／エリック・フレイヤー／ロザリンド・チャオ／クリス・メイクピース／マイケル・ゼルニカー／Ｒ・Ｈ・トンプソン／エルヴァ・マイ・フーバー／他
癌のために右足を失ったテリー・フォックスは、癌の研究基金を集める為にカナダ横断マラソン(8240キロ)を義足で走ろうと決意する。リカという障害児教育に取り組む女性と出会い、弟のダレルの助けを借り、彼は走り続ける。しかしなかなか人々の反応は冷たい。そこにトロントのガン協会の宣伝マンのビル・ビガースが現れ、彼の宣伝でカナダ中にテリーの名前は知れ渡るようになり基金は集まり出した。しかし過酷なマラソンはテリーの心臓を蝕んでいった・・・。
国民栄誉賞を受けたＴ・フォックスの実話に基づくTVムービーです。ケーブルテレビ用として制作された最初の作品でもあります。
カナダのアカデミー賞と言えるジニー賞で本作は作品賞、男優賞（E・フレイヤー）、助演男優賞（M・ゼルニカー）、音響賞、音響編集賞、編集賞の各賞を受賞しました。
小学生の頃に本作を観て、こんな凄い人がいるんだ、と驚きました。
T・フォックスの行動がきっかけとなって起こったことは素晴らしいですが、本作のT・フォックスは特に美化されることなく、大いに悩み、周囲にも当り散らす普通の青年として描かれているのが好感を持てます。
ただ、唐突感のあるラストの展開は大いに物足りなく、肩透かしを食らったという感覚を拭えません（実話なので仕方ないのかもしれませんが）。
結構切ない終わり方で、ラストのテリーの切ない後姿が今でも印象に残っています。
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