原題:Cloverfield
2008年(米) 上映:1h25
監督:マット・リーヴス

脚本:ドリュー・ゴダード
出演:マイケル・スタール=デビッド/マイク・ヴォーゲル/オデット・ユーストマン/ジェシカ・ルーカス/リジー・キャプラン/T・J・ミラー/ベン・フェルドマン/ライザ・ラピラ/クリス・マルケイ/他


ニューヨーク、マンハッタン。ある夜、仕事で副社長への就任が決まり日本へ栄転となったロブを祝うため、アパートの一室で送別パーティーが開かれていた。ところがそのさなか、外で突然爆音が響き渡る。ロブたちが屋上へ出てみると、街の一部で爆発炎上している凄惨な光景が広がっていた。さらに、間もなくその惨禍は彼らにも及び、一瞬にして街一帯がパニック状態となる。そして、人々はこの事態を引き起こした元凶でおよそ地球上には存在し得ない巨大な怪物を目の当たりにするのだった・・・。


『GODZILLA』('98)+『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』('99)+『宇宙戦争』('05) を足して割ったのような作品でしたが、なかなか面白かったです。内容的には目新しさはあまり無いので、今までになかった切り口というアイディアの勝利という意味合いの方が強いですけど。


話の展開としては、上記2作品よりもパニック映画に近いと思います。映画にありがちな「説明シーン」が無いため、登場人物と同じ範囲内でしか物事が見えないので、「一体何が起こっているの!?」という混乱がリアルに伝わってきます。


次はどうなるのだ?という緊迫感で最後まで退屈しませんでした。ただ、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』と同じでもう一度観ようとは思わないのも確かです。


なお、ハンディカメラの映像を演出しているため、画面が激しく揺れるので「酔い」にご注意ください。


タイトルの「Cloverfield(クローバーフィールド)」は、制作のJ・J・エイブラムスがサンタモニカの事務所に行く際の出口の名称だが、元々は制作段階のコードネームがそのまま正式タイトルになったものです。作中では、米国国防総省が一連の事件ファイルに付けた名称として登場します。


なお邦題の副題「HAKAISHA」は、J・J・エイブラムスが「デストロイヤー」の邦訳である「破壊者」を指示したものをパラマウント・ジャパンがローマ字表記としたものです。


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