原題:Captivity
2006年(米/露) 上映:1h26
監督:ローランド・ジョフィ 脚本:ラリー・コーエン/ジョセフ・トゥーラ 出演:エリシャ・カスバート/ダニエル・ギリス/プルイット・テイラー・ヴィンス/ラズ・アロンソ/マイケル・ハーネイ/マギー・デイモン/クリスタ・オルセン/他


若くしてファッション業界のアイコンとなったアメリカのトップモデル、ジェニファーは、ある時、窓一つない見知らぬ部屋で目を覚ます。薄暗いその部屋は完全な密室で、自分が拉致監禁されたことを悟るジェニファー。脱出を試みるが、姿なき犯人はそれを逐一監視しており、様々な罠で迎え撃ち彼女を絶望の底へと追い詰めていく。そんな中、偶然にもジェニファーは隣の部屋で自分と同じように監禁されている青年ゲリーの存在を知り、互いに励まし合うのだったが・・・。


レンタルビデオ屋で「マニア向け」のシールが貼られていましたが、まさにそんな作品で、『ソウ』('04) シリーズや『ホステル』('06) といった猟奇系ホラーの流行に便乗しようというのがミエミエです。


お色気系のE・カスバートを監禁し、色々な格好をさせていじめたい、弄びたい・・・という男の偏った妄想を追及した内容でした。


それ以上でもそれ以下でもありません。


一応、ちょっとしたヒネリが用意されていますが、「サスペンス・スリラー」と呼ぶには中身が思いつきレベルで薄っぺらいです。後半の急展開も話を終わらせるために後付けされた印象は拭えません。


なお、DVD版は劇場公開版にはなかったラストシーンが追加されていて、作品冒頭の拷問シーンの真相が明かされます。ちょっと飛躍がある気もしますが、これがないと冒頭のシーンが意味不明なので、よしとしましょう。


"@ the Movies"
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■DVD■

キャプティビティ (特別編)