原題:The Brave One
2007年(米/豪) 上映:2h02
監督:ニール・ジョーダン

脚本:ロデリック・テイラー/ブルース・A・テイラー/シンシア・モート 

出演:ジョディ・フォスター/テレンス・ハワード/ナヴィーン・アンドリュース/メアリー・スティーンバージェン/ニッキー・カット/ジェーン・アダムス/他


ニューヨークでラジオ番組のパーソナリティを務めるエリカ・ベインは、婚約者デイビッドとの挙式を間近に控えていた。そんなある日、2人は愛犬を連れた散歩中に3人組の暴漢に襲われ、デイビッドが命を落としてしまう。幸せの絶頂を目前に絶望の淵へ突き落とされたエリカ。そんな彼女とは対照的に、警察の事件への取り組みはおざなりだった。そこで彼女は、自分で我が身を守るしかないと一挺の拳銃を手に入れる。そしてある時、偶然入ったコンビニの中で銃殺現場に遭遇、自分も狙われたエリカはとっさに引き金を引くのだった。その瞬間、彼女の中で何かが目覚め、やがて深夜の地下鉄では恐喝してきた2人の悪党を躊躇なく撃ち殺すのだが・・・。


J・フォスターの作品にはありがちですが、彼女の演技力・存在感で作品が成り立っているところが大きいです。単なる復讐劇で終わってしまいかねないところを、良く練られた脚本と、J・フォスターとT・ハワードという演技派を揃えることで観応えのあるドラマに仕上がっています。


「個人が犯罪者を裁くこと(仇討ち)の是非」ということを考えさせられました。


心情や本能のレベルでは「どうしたいか」というのは理解できますが、法という社会のルールと照らして「どうすべきか」を頭で考え出すと難しいテーマですね。第三者の立場からキレイごとを並べるのと、実際に自分が被害者になった場合では雲泥の差でしょうし。


最後はどう決着付けるのかと思いましたが、賛否両論はあるでしょうが、上手くまとめたと思います。


キャッチコピーの「許せますか、彼女の“選択”」に対しては、そもそも他人が許すとか許さないという問題ではないと思いますが、あえて言うならば「Yes」です。


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