原題:A Simple Plan

1998年(米) 上映:2h02
監督:サム・ライミ
脚本:スコット・B・スミス(/原作)
出演:ビル・パクストン/ビリー・ボブ・ソーントン/ブリジット・フォンダ/ブレント・ブリスコー/ベッキー・アン・ベイカー/チェルシー・ロス/ゲイリー・コール/ジャック・ウォルシュ/他

大晦日、父の墓参りに出かけたハンク・ミッチェルと兄のジェイコブ、そしてジェイコブの悪友ルーは、ふとした事から森の中深くに入り込み、墜落したセスナ機を偶然、発見する。その中にあった鞄には、使用済みの札で400万ドルを超える現金が入っていた。着服を主張するジェイコブとルーに最初は反対したハンクだったが、何も危険がなく、誰にも害が及ばない事を自らに納得させ、3人はその金を保管し、いずれ自分たちでわけるためのごくシンプルな計画を立てる。だが、その時からハンクの悪夢は始まっていたのだった。そして妻のサラまでが・・・。愛する妻と、まともな仕事。ささやかな日々の幸せ・・・それがハンク・ミッチェルにとって、どれほどかけがえのないものだったか、まだその時の彼には判っていなかった。


某年の初映画だった作品ですが、しょっぱなから重くて哀しい・・・。


発売された当時、原作を読みましたがやっと映画版を観ることができました。


因みに原作と映画の最大の違いは、前者が主人公ハンクと妻サラの物語なのに対して、後者はハンクとその兄ジェイコブの物語になっている点です(うる覚えですが、原作はラストがもっと悲惨だったと記憶しています)。この辺は原作者が脚本を手掛けているならではの配慮でしょうか。


全くの荒唐無稽ではなく、ひょっとしたら自分にも起こりうる出来事なだけに、結構主人公に感情移入しながら観ました。


一番世の中を知っていて頭がいいはずの主人公ハンクが一番壊れていくところが興味深かかったです。ちょっとしたことから、どんどん日常や良識が壊れていく展開は『ファーゴ』('96)に似てるかもしれませんね。


雪をバックにしてコントラストなど、映像的にも近いです。


全体的に地味な演技が作風にマッチして、特にB・B・ソーントンがハマリすぎてました。B・パクストンもちょっと冴えなそうなところがピッタリ(失礼)。


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