原題:The Number 23
2007年(米) 上映:1h39
監督:ジョエル・シューマカー

脚本:ファーンリー・フィリップス

出演:ジム・キャリー/バージニア・マドセン/ローガン・ラーマン/ダニー・ヒューストン/リン・コリンズ/ローナ・ミトラ/ミシェル・アーサー/マーク・ペルグリノ/ポール・ブッチャー/エド・ローター/他


動物管理局に勤める平凡な男、ウォルター・スパロウ。誕生日である2月3日、彼は妻アガサから「ナンバー23」という殺人ミステリーの本をプレゼントされる。その小説には、まるでウォルターそのものと思える主人公が登場し、「23」という数字が持つ奇妙な謎に取り憑かれて人生を狂わし、破滅へと向かう姿が描かれていた。やがてウォルターは、自分に関係するあらゆる情報も「23」に符合している事実に愕然とし、自分も物語の主人公と同じ運命を辿るという強迫観念に囚われてしまうのだったが・・・。


どうもJ・シューマッカー監督とは感覚が合わないようです。


「23」という数字がキーとなりますが、「現実を超越した力が作用している」といったオカルトな展開と思いきや、あまりに強引な展開(本を読むことになったきっかけとか、犬の存在、とか)に唖然としつつ・・・最終的に「なんだこのオチは!?」と言いたくなりました。


本作には真犯人を推理していく要素がほとんどなく、唐突に提示される真相はありきたりです。散々、数字の「23」にまつわる事柄を提示しておきながら、物語の本質&オチにはあまり関係ないのはどうかと。


唯一、良かったのは劇中劇の部分で、キャストが嬉々として演じていて少し『シン・シティ』ぽかったですね。

タイトルの「Number 23(ナンバー23)」は、主人公の狂気の根源とされる数字です。西洋では23が13と同様に凶兆を表す数字であるとアレイスター・クロウリーやウィリアム・S・バロウズ等が主張し、23という数が特別かつ特殊な重要性を持つという思想は「23エニグマ」と呼ばれます。


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