英語題:Ex Machina
2007年(日) 上映:1h45
監督:荒牧伸志
脚本:たけうちきよと/士郎正宗(原作)
声の出演:小林愛/山寺宏一/岸祐二/沢城みゆき/五十嵐麗/高島雅羅/辻親八/加瀬康之/コング桑田/土師孝也 深見梨加/他
西暦2138年。非核大戦によって、人類の半数は死滅したが、中立都市《オリュンポス》によって世界は、人間とサイボーグ、そして、人間の遺伝子でつくられたバイオロイド(クローン)が共存していた。その《オリュンポス》の特殊部隊ES.W.A.T.に所属するデュナンとブリアレオスは、天才的な戦士で、ブリアレオスの肉体がマシンの体になっていても、2人は固い絆で結ばれていた。ある日、作戦行動中にブリアレオスは瀕死の重傷を負い、回復の兆しが見えないまま昏睡状態が続いてしまう。そんな中、デュナンの新しいパートナーとして配属されたのは、ブリアレオスの遺伝子でつくられ、サイボーグ化する前の彼の顔と肉体を持つバイオロイド、テレウスだった。一方その頃、各地でサイボーグが暴走するテロ事件が多発、最高レベルの警戒が続くオリュンポスだったが・・・。
前作は3DCGをセルアニメっぽく見せる「3Dライブアニメ」というある意味実験的なビジュアルでしたが、本作は通常の3DCG作品で残念。「アニメ」ならば見れるものも、「実写」を模した3DCGにした途端、アラが目立って人形が動いているように見えてしまいます。映像は次世代ゲーム機のデモを観ている気分でした。
内容としては、前作とのつながりが薄く『アップルシード』世界における続編である必然性が感じられない平凡なストーリーで、脚本の詰めの甘さも目に付きました(J・ウーがプロデューサーということで、お約束の白ハトと2丁拳銃は健在)。
話が途中から何故か「バイオハザード」(ゲームの方)になっていたのは苦笑。
そしてラストの戦いが『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』('83)
→『マトリックス/レボリューションズ』('03)
→『天空の城ラピュタ』('86)というパクリの連続だったのはがっかりです。
タイトルの「Ex Machina(エクスマキナ)」は、ラテン語で「機械仕掛けの神」転じて「ご都合主義的な話の展開」を意味する「deus ex machina(デウス・エクス・マシナ)」に由来します。「Ex Machina」だけでは「機械仕掛け」という意味になります。
●関連作品●
『APPLESEED/アップルシード』('04)
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