原題:Resurrecting the Champ
2007年(米) 上映:1h51
監督:ロッド・ルーリー 

脚本:マイケル・ボートマン/アリソン・バーネット/J・R・メーリンガー(原作)

出演:ジョシュ・ハートネット/サミュエル・L・ジャクソン/キャスリン・モリス/アラン・アルダ/テリー・ハッチャー/デビッド・ペイマー/ダコタ・ゴヨ/他


新聞社のスポーツ記者エリック・カーナンは、有名なラジオDJだった父の影を常に感じている。妻も同じ新聞社で働いているが、エリックよりも有名で優秀な新聞記者で2人は離婚寸前。ある日、取材の帰り道、暴漢に襲われているホームレスの男を助けた。その男はチャンプと呼ばれていて、その正体は伝説的なボクサー、ボブ・サターフィールドではないかと感づくエリック。世間では死んだと言われていただけに、スクープを手にしたと思った彼はチャンプに取材を試み、彼の経歴を、人生を永遠に変えるチャンスが到来したと喜ぶのだが・・・。


地味な作品ですが結構良かったです。男性、特に息子を持つ方にお勧めです。


原作は1997年にL.A.タイムス・マガジン誌に掲載され、ピュリツァー賞の最終選考まで残ったJ・R・メーリンガーによる同名記事です。


『ニュースの天才』('03) の系統と思っていたら、途中から「父と子」がテーマの人間ドラマになっていました。何故かと不思議でしたが、原作となった記事 を読んで納得できました。


話の中心はボブ・サターフィールドを名乗るホームレスの男ではなく、男との出会いを通じて著者が自分や周囲の者に取って「父親」という存在がいかに大きな存在で後の人生に影響を与えるかを見つめ直したのだと感じました。


エリックの息子に対するささやかな嘘は、少しでも息子にいいところを見せたいと思いが、同じ父親としてよく分かります。でも子供って、飾らなくても、ありのままの父親がカッコイイと感じてくれているんですよね。


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