英語題:Vexille
2007年(日) 上映:1h49
監督:曽利文彦

脚本:半田はるか/曽利文彦

声の出演:黒木メイサ/谷原章介/松雪泰子/大塚明夫/朴王路美/櫻井孝宏/森川智之/柿原徹也/他


21世紀初頭、バイオ技術とロボット産業が急速な発展を遂げ、その両方で世界を大きくリードする日本は市場を独占してしまう。そんな中、国際連合は安全性や倫理的な問題を理由に厳格な国際協定を設けて規制を強化する。日本はこれに反発して国際連合を脱退、そして2067年、ハイテク技術を駆使した完全なる鎖国を開始する。それから10年、一切の闇に覆われた日本の実態を把握するため、米国特殊部隊「SWORD」は潜入作戦を決行、隊長レオンの身を挺した行動と謎の日本人マリアの助けにより、女性兵士ベクシルが潜入に成功する。その後マリアと行動を共にしながら、次第に日本を牛耳る企業“大和重鋼”が企む巨大な陰謀に巻き込まれていくベクシルだったが・・・。


「日本がハイテク鎖国」というアイディアは大変興味を惹かれましたが、作品自体は中途半端な仕上がりで、つまらなかったです。


映像的には3Dライブアニメにより独特のビジュアルを作り出していますが、これは『アップルシード』で体験済みなので新鮮味はなし。


アクションよりもドラマ部分に比重を置いたと思われますが、その割にはとにかく脚本の粗さが目立ち、必然性や合理性を欠いた箇所が多々ありました。話は大きくなったけど、結局、何も達成できず、という感じです。


ベクシルの行動や発言については「本当に特殊隊員か?」と疑いたくなるし、黒木メイサがかなり下手というのも致命的です。


それにしてもこのラスト、少々自虐的過ぎやしませんか?


"@ the Movies"
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