原題:House on Haunted Hill

1999年(米) 上映:1h32
監督:ウィリアム・マローン
脚本:ディック・ビーブ
出演:ジェフリー・ラッシュ/ファムケ・ヤンセン/テイ・ディグス/アリ・ラーター/ブリジット・ウィルソン/ピーター・ギャラガー/クリス・カッテン/他

かって医学の名の元に悪魔のような人体実験の行われたバナカット精神病院。だが、その秘密は狂気の実験を繰り返してきたバナカット博士と患者たちの死によって、すべては闇に葬られたはずだった。呪われた「館」はそのままの姿で、今もそこにあった・・・新しい血を欲しながら。数十年を経て、テーマパークのプロデューサーであり、人を支配して恐怖に陥れることに快感を覚える大富豪のスティーブン・プライスは、わがままな妻エブリンの誕生パーティーを今では廃虚となっているバナカット精神病院跡で開こうと計画する。そして5人の男女が集められる。それは奇妙な招待だった・・・そこで一夜を明かせば、報酬は1億円、条件はただひとつ・・・生き残ること!何が起こるかわからない、恐怖の夜の始まりだった・・・。血に飢えた館の中で、生き延びることが出来る者は誰か?


『地獄へつづく部屋』('58) のリメイク作品。随分と思い切った邦題(笑)。


お約束どおりの展開ですがテンポもよく、ホラー映画としてはまぁまぁの出来でした。「怖い」というよりもどちらかというと「気味悪い」(特に効果音)というのが相応しいと思います(それが狙いなのでしょうけど)。


ただ、適度にお笑いを交えるのは最近の風潮としても、単純な「幽霊屋敷」の構図に登場人物同士の愛憎劇を盛り込んだために、恐怖演出が中途半端な感じがしてしまったのは残念。


特筆すべきはその映像表現で、同時期の公開で同じく怨霊を題材にした『ホーンティング』('99)がありますが、「怨霊」というもののビジュアルとしては初めて納得できるものを見た気がしました。


●関連作品●

『地獄へつづく部屋』('59)

『TATARI タタリ/呪いの館』


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