原題:A Farewell to Arms
1932年(米) 上映:1h20
監督:フランク・ボーゼージ

脚本:ベンジャミン・グレイザー/オリバー・H・P・ギャレット/アーネスト・ヘミングウェイ(原作)

出演:ゲイリー・クーパー/ヘレン・ヘイズ/アドルフ・マンジュー/メアリー・フィリップス/ジャック・ラ・ルー/他


第一次大戦のイタリア隊救護班に配属された米国出身の義勇兵フレデリック中尉は、ミラノの本部の病院で逢った親友の軍医リナルディ大尉に看護婦とのダブル・デートに誘われ、大尉お目当てのキャサリンと急速に親しくなる。フレデリックは再び前線に出て大怪我をして戻る。手厚く看護するキャサリン。2人は結婚を決意し軍属神父の祝福を受ける。そして全快したフレデリックは再び前線へ・・・。

E・ヘミングウェイの同名小説の映画化作品。


名作として知られる本作ですが、どうもイマイチでした。


G・クーパーとH・ヘイズはなかなかの名演です。ただ、内容が普通のメロドラマなラブストーリーなんですよね。


一応、反戦のテーマが根底にあることは理解しますが、フレデリックの行動はちょっと軽いと言うか、単に好きな人の下に行くために軍務を放棄しているようにしか感じられませんでした。


背景にあるハズの戦争の悲惨さやそれに巻き込まれた人々の絶望感、無力感というものがあまり伝わってこなかったです。


同様のテーマの作品としては『西武戦線異状なし』('30) の方が好みです。


なお、本作は1933年の日本公開時に、題名が反戦的だとして内務省当局に検閲され、タイトルを「戦場よさらば」に改められ、いくつかのシーンをカットされて上映されました。


●関連作品●
『武器よさらば』('57)


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